科研費研究発表H27~29年度「価値合理性の復権―とくに新カント学派の規範概念を中心に」15K02024
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構想・新カント学派がのこしたもの・うけつぐもの

 内篇  
 一、新カント学派概説 絶対的観念論・超越論的観念論・経験的実在論 
 二、リッカート認識論  規範と妥当・超越的現実・相関主義
 三、ディルタイ対リッカート  超越・価値・意識一般
 外篇  
 四、規範の諸相  合理性・倫理・超越的当為
 五、規範の形式的契機  行為者相関性・観察者相関性・自己評価中立性
 六、真理論  一致説・承認説・余剰説


■2018/12/18記。
・内篇、一、 『商大論叢』「転移するロゴス」(1)(2)論文は改稿。完成版のリンク。neukantianismus_version_complete.pdf へのリンク
・内篇、二、 「価値のタイポロジー―超越的当為の定位」は商大論叢に掲載。 完成版リンク。kant_rickert_simmel_version3_1.pdf へのリンク
・内篇、三、 「リッカート解釈の冒険―ディルタイのリッカート批判(全集二四巻)を手掛かりとして 」として『ディルタイ研究』2015年26号に既発表。
・外篇、四、合理性  「非帰結主義の簡便法的解釈」として『科学哲学』2014年47号(2)に既発表。
     四、倫理   目下、価値合理性ついては執筆中。ヴェーバー論からは逸脱する予定。
     四、超越的当為「リッカートの義務論的認識論―誠実性と自己決定の狭間から見えてくるもの」は2017年3月11日カント研究会にて発表。完成版リンク。まだいくつかの誤植が見られるので、
正誤表を公開する予定。transcendentes_sollen_version_complete.pdf へのリンク
・外篇、五、「加藤泰史論文の批判的継承」を『商大論叢』第52巻1号にて既発表。正誤表を参照のこと。
・外篇、六、「リッカートの真理論」は商大論叢に掲載。完成版リンク。rickert_wahrheitstheorie.pdf へのリンク

■2016年度末、規範についての基本的考察を深めるために研究会を開きました。
 超越的当為のもつ形式的特質をアマルティア・センをお手本にしてスケッチしました。何分、旧稿を手直したため不十分な面が目立ちます。議論の間違いもあったため、2016年9月26日に改訂しました。自律の話が自己愛の話と切れていて、カント哲学の奥行きを正確に反映したものになっていません。またアイヒマンと根源悪の問題は宗教論に属しますから、議論の都合上ショートカットにしなくてはいけませんでした。自律における悪の構造、つまり背いてはいけないことを重々承知の上で、悪いことをやってしまうという話を認識論に応用したいと考えます(カントの場合、悪を行う自由がないという議論が抜け落ちているのが問題です)。嘘をついてはいけないことを超越的当為の示唆という具合に、規範性を理解しよう、と。これは倫理学から認識論への撤退ですが、新カント学派の超越論的当為にしたがうかぎり、やむを得ぬ変更です。ご意見をお寄せください。改訂版transcendentes_sollen_version4.pdf へのリンク

 
就実大学の高橋文博先生・岡山商科大学の香月恵里先生・神戸大学の廳茂先生・一橋大学の加藤泰史先生からご丁重なコメントを賜りました。深甚なる謝意とともに、ここに掲載させていただきます(コメント到着順)。九鬼の科研費研究のまとめも含みます。
takahashi_katsuki_chou_katou.pdf へのリンク
 なお31ページ下から4行目 六、真理論 対応説・余剰説・承認説は、一致説・承認説・余剰説に訂正いたします。

■ヴェーバー・リッカート関係史、およびリッカート研究については、九鬼一人の哲学日記参照。忌憚ないご批判を賜ることができれば幸いです。